どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
神奈川新聞社
【TSF!!2022】神奈川開催
TOYOTA SOCIAL FES!! in 神奈川「かながわ環境保全プロジェクト」が、鶴見川の川辺で行われました。いつのまにか失われてしまったかつての自然環境を創出・維持していくためには何をすれば良いのか。作業を通して多くのことを学びました。
プログラムは9月25日に行われました。会場となった鶴見川の河川敷には約70人が集まり、台風一過の快晴のなか外来植物の駆除といった活動に汗を流しました。会場には、オギやアシなどの在来種が定着していますが、このオギやアシは自然に生えてきたわけではありません。NPO法人鶴見川流域ネットワーキングが河川敷に繁茂していたアレチウリやセイタカアワダチソウなどの外来種を駆除し、在来種が定着しやすい環境を整えてきたからこそなのです。今回の活動の目的は、いまだに残るセイタカアワダチソウを駆除すること。参加者は、自分の背丈を優に超え、最大3メートルにまで成長することもあるセイタカアワダチソウと楽しみながら格闘していました。
続いて実施したのは、会場の水辺に生えるガマ群落に、にぎやかに生息しているクロベンケイガニ、ベンケイガニ釣り。餌のさきイカをカニの前に垂らし、食いつくのを待つというシンプルな釣りですが、これが難しい。この日は前日までの悪天候の影響もあり、大漁とはいかなかったようですが、大人も子どもも、食いつきそうで食いつかないカニを誘おうと餌を小刻みに動かしたり、引き上げるタイミングをずらしてみたりとさまざまな工夫をしていました。
今回の活動を通して、かつての日本らしい豊かな自然環境を創出するということは、自然のあるがままに任せるということではないということを学びました。外来種を駆除するだけではなく、在来種が生育しやすい環境を整え、数年、数十年単位で見守り続ける。自然と向き合い、関わり続けるということの重要性を体感する機会となりました。
参加者からは「これで終わりではなく、継続して参加していきたい」との声も聴かれました。自然は人間が手をかけていかないと豊かになっていかない…。これからも自然環境に興味を持ち、地域と一体になってみんなで守っていきたいですね。
◆主催:神奈川新聞社
◆共催:NPO法人鶴見川流域ネットワーキング
◆後援:横浜市教育委員会、横浜市港北区鶴見川流域水協議会