どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
北海道新聞社
道内でのさまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目の今年も道内各所で計7回の活動を行ないました。最終回は帯広市。十勝平野や身近な地域で生息する動植物の生態系についての理解を深める体験の様子をご紹介します。10月15日、早朝のピリリと肌寒い空気の中、夫婦や親子連れ、JICA海外研修生など約40名が集まりました。
帯広の森は元々農地だった所で、長年の地道な植樹活動によって、エゾリスが生息するほど緑豊かな森林となりました。一方で、エゾリスは外来種であるチョウセンゴヨウの種を好物にしており、他の植物の生育に悪影響を及ぼしているという現実もあります。主催者からの帯広の森やエゾリスの会の活動についての説明の後、森の動植物についての話があり、参加者は興味を持って聞き入りました。座学の後はいよいよ外来種チョウセンゴヨウの実生の抜き取りをしていきます。
まさに「十勝晴れ」。すがすがしい秋の晴天の下、参加者たちは冬支度を進めるエゾリスと遭遇したり、木漏れ日の下でのチョウセンゴヨウの実生抜き取りを行ない、少し汗ばんだ様子でした。
「初めての作業で難しかったが楽しかった。力を入れ過ぎて尻もちをついてしまった」親子で参加の帯広市の遠藤和麻さん、宙知さん。帯広畜産大学 森づくりサークルの森田華奈さん・有田真唯さん・喜羽夏未さんは「自然環境を守る意義が理解できた。日頃から意識して、サークル活動に生かしていきたい」と話しました。
今回は地元の参加者に加えて、札幌など十勝管外からの参加者やJICAの協力を得てアジア、ヨーロッパ各国からの研修生が参加、地域や国境の垣根を越えグローバルに環境保全を考えるイベントとなりました。さまざまな人たちとの交流を深めながら、自然や人とのコミュニケーションを取れたことに参加者たちは充実感を得られたようでした。
帯広の森が目指すゴールはまだ先で、持続的な保全活動が必要です。参加者たちは、森の中で過ごす時間を楽しみ、共に力を合わせて保護活動を続けようという思いを新たにしました。
◆主 催:エゾリスの会
◆後 援:北海道新聞帯広支社
道内でのさまざまな取り組みを通して自然に触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第6弾の舞台は釧路市。雄大な釧路湿原で行われた体験の様子をご紹介します。晴天に恵まれた9月23日、釧路市民を中心に約40名が集まりました。
釧路湿原にはヨシやハンノキなどで構成される低層湿原が広範囲にあり、さまざまな生き物を支えています。しかし、近年外来植物であるオオアワダチソウなどが湿原周辺に生い茂り、在来植物の生育地をおびやかしています。
キラコタン岬付近へバスで移動すると、見渡す限り辺り一面にオオアワダチソウが繁茂。在来植物に比べ草丈も高く、繁殖力も強いため在来植物が繁殖しにくい環境となっていました。生い茂る外来植物を前に、やる気にあふれた参加者たち。2時間ほどで各々45ℓのごみ袋3つをいっぱいにするほど外来植物を刈り取り、その量はごみ袋115個分、総重量215kgにもなりました。
お昼休憩の後は、広大な釧路湿原を散策。午前中の疲れも吹き飛ぶ湿原の雄大な景色を堪能しました。「外来植物を引き抜くのが楽しく、散策では湿原の成り立ちが分かり勉強になった。また釧路湿原に来たい」苫小牧市の松木繭里咲さん(小5)。
室蘭市の会社員関口規夫さん(44歳)は今年3回目の参加。「釧路湿原に来たのは初めて。人があまり立ち入ることができない豊かな大自然に感動した。外来植物は駆除してもまだ多く、このような取り組みがもっと広まって欲しい」と話しました。
活動後は見違えるほどの成果を感じられましたが、まだ奥の方には途方もない量のオオアワダチソウが繁茂しています。外来植物の繁殖する勢いは強いですが、継続的に駆除をすることにより抑制効果が期待できます。参加者たちは、引き続き駆除を行う継続的な活動こそが環境保全に大切なことだと学ぶとともに、携帯の電波が届かない湿原の奥地で何時間も過ごしたことで、思いがけず「デジタルデトックス」の機会にもなりました。外来植物の大量駆除で達成感を得た参加者たち。環境への意識の高まりや気づきには実際に体験をして触れることが大切との思いを新たにしました。
◆主 催:NPO法人釧路湿原やちの会
◆後 援:北海道新聞釧路支社
道内でのさまざまな取り組みを通して自然に触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目の今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第5弾は札幌市青少年山の家で行われた北海道の暮らしとは切り離せないヒグマの生態を学ぶ体験の様子をご紹介します。暑さも一段落した9月9日、札幌市民を中心に約70名が参加しました。
札幌市は約6割が森林で占められる豊かな自然に囲まれた都市で、周辺には多くのヒグマが生息しています。近年、ヒグマが市街地に出没する事例が増加し、市民の間でヒグマの生態について関心が高まっています。ヒグマを理解するための座学の後はヒグマトランクキットでヒグマの毛皮や爪などに触れる体験の時間が設けられました。開始前から参加者たちの関心も高く、誰もがヒグマの鋭利な爪や足跡の大きさに驚いていました。
学生ボランティアの運営補助もあり、午後からは屋外で2つのプログラムを体験。火起こしで苦心し、「生き物博物館」では山の家付近の生き物を採集し観察。たくさんのカタツムリのほか、アオダイショウ、トンボ、チョウ、カエルを捕まえることができました。子どもたちは原っぱを駆け回り、楽しい時間を過ごしました。
「人とヒグマがどのように暮らしていけるか考えることができた。生き物を野原で探して季節を感じ、火起こしで何もない所から火を起こす大変さを知ることができ、とても良い時間だった」熊谷花梨さん(9歳)、「ヒグマは怖いというイメージがあったが、今回勉強したことで少し親しみを感じることができた。家族4人で参加したが、日頃は簡単に付く火を起こす体験を子どもと行うことで火を起こす大変さを学ぶことができ、とても楽しかった」萬隆広さん(37歳)
参加者たちはヒグマについて理解が深まったことにより考え方の幅が広がり、体験授業で自然への感謝の気持ちをあらためて感じることができました。ふるさとの自然を守る大切さを見つめ直すクリーン北海道プロジェクトは今後も続いていきます。
◆主 催:エコチル事務局
◆後 援:北海道新聞社
◆協 力:公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会
さまざまな取り組みを通して自然と触れ合い、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目を迎える今年も道内各所で計7回の活動を行っています。第4弾は、道南の人気観光地、函館・湯の川地区の清掃活動についてご紹介します。
函館湯の川温泉旅館協同組合が主催する「湯の川温泉花火大会」。地元民や観光客を毎年楽しませてくれる夏の風物詩です。しかし花火大会後は、観客が残した飲食物やペットボトルなどのごみが会場に散乱する問題もありました。毎年旅館協同組合のメンバーが清掃活動をしていますが、人手不足が課題でした。TOYOTA SOCIAL FES!!は10年前からこの活動に参加し、その結果作業員が増加したとのことで、今後も継続していきたい活動の一つです。30℃を超える真夏日となった8月20日、会場には早朝受付開始前からやる気に満ちた参加者が集まり、夏の暑さと相まって高い熱気であふれていました。
地元在住者を中心に、遠くは札幌、登別からも総勢120名が集まり、海岸と温泉街一帯は、青いビブスを着た参加者でいっぱいに。ごみを拾い集める火ばさみとごみ袋を手に、海岸沿いや温泉街などのコースに分かれ散乱したごみを一つずつ拾い集めました。
花火大会後の温泉街に散乱した瓶・缶・ペットボトルなどの廃棄物や津軽海峡から湯の川海岸に打ち上げられた漂着ごみなど、拾い集めた大小さまざまなごみの量は1時間ほどでごみ袋100袋分になりました。
海岸や温泉街で熱心にごみを拾う参加者たちの姿は、多くの市民の目を引きました。作業終了後、達成感や充実感でいっぱいの参加者たちに今回の感想を聞くと「花火大会後で関連のごみが多いと思いきや、予想外にいろいろなごみがあった」「大変だったけれど、花火の残骸(火薬)など珍しいごみもあり、拾う事も面白かった!また参加したい」などの声が上がっていました。地域活動に貢献できたことへの喜びを感じられ、環境を守る意識が高まった様子でした。ふるさとの自然を守る大切さを改めて見つめ直し、一人一人の力の大きさを感じられるクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。
◆主 催:函館湯の川温泉旅館協同組合
◆後 援:北海道新聞函館支社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目を迎える今年は道内各所で計7回の活動を行っています。第3弾は湧別川河川敷で清掃活動や自然を楽しみ学ぶ体験をしました。
北見山地の天狗岳からオホーツク海へ流れる湧別川は、その流域に豊かな自然が残っています。開催日の7月30日は30度を超える真夏日。熱中症対策も万全に、家族連れやトヨタ販売店の方々など約60名の参加者たちが集まりました。
まずは川辺の清掃活動。量は少ないながらも、ペットボトルなどの資源ごみが落ちていたため、継続的な清掃活動の大切さをあらためて感じました。ごみ拾いの後は魚類の採取と水質調査。ウグイやエゾウグイ、モクズガニ、フクドジョウが大量に採取できました。水質がきれいな川にしか生息できない生き物ばかりで、湧別川は見た目だけではなく、本当にきれいな川であると実感。特定外来生物のウチダザリガニも多く、生態系が脅かされていることも分かりました。
午後からは川釣りやカヌー、植物観察などで自然をたっぷり堪能。川の水位も安定し、虫も多く夏本番の大自然を体感できました。
「カヌーが楽しかった」「いっぱい植物を集められた」と小さな子どもたちにも大好評。「先月旭川で参加し、とても楽しかったのでアクティビティー大好きな姉妹そろって参加した。川に入ったのは久しぶりで、童心に返り、とても楽しめた。子どもから大人まで楽しめるすてきなイベント」と参加した20代の女性2人連れも笑顔で話していました。
生物や植物、川にたっぷりと触れ合い参加者たちは大満足。子どもたちはもちろん、保護者の方も「理科の授業を受けているようで昔を思い出し面白かった」と楽しめた様子でした。
「毎年楽しみにしてくれている人がいてとてもうれしい。今年も事故、けがなどなく楽しんでいただけたようで安心しました。これからも自然の大切さを楽しみながら学んでほしい」と参加した関係者は話します。
今日の体験から、川辺の環境を保全することが実際に触れた生物の生育環境を守ることにつながると実感できました。今後の活動への期待も高まります。
◆主 催:ゆうべつアウトドアクラブYU‐PAL、湧別川のサクラマスを考える会
◆後 援:湧別町教育委員会、網走開発建設部、サッポロ エコロジー事務所、FRSコーポレーション株式会社、北海道新聞北見支社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目の今年も道内各所で計7回の活動を行います。第2弾の舞台は苫小牧市。馬や地域の自然に触れて、人と生物の共生や生物の大切さを学ぶ体験の様子を紹介します。好天に恵まれた開催日の7月22日、苫小牧在住者を中心に札幌近郊などから約110名の参加者が集まりました。
今回の開催場所は苫小牧市のノーザンホースパーク。ここでは引退した競走馬やポニーなど、約80頭の馬たちが生活しています。北海道は日本最大の馬産地といわれ、豊かな自然が広がる苫小牧市周辺でも多くの馬が育てられています。一方で、指定外来種による生態系への悪影響が懸念されています。耐寒性の強いフランスギクは北海道に多く生息し、繁殖力が強いことから道の指定外来種に登録されています。今回の活動では、まずフランスギクの駆除活動からスタートしました。
参加者たちはそれぞれに分かれながら、フランスギクを見つけて抜いていきます。1時間ほどの活動で、30ℓのごみ袋20袋分のフランスギクを駆除しました。達成感を得た後は楽しみにしていた乗馬体験を行いました。明るい日差しの中、馬のパワーに触れて動物の力強さを体感していました。
家族で参加の田邊祐磨さん(42歳)は「外来種の駆除活動を通して環境について考える良いきっかけになりました。このあと家族で楽しんで帰りたいと思います。貴重な機会をありがとうございました。また参加したいと思います」と話していました。参加した幸谷依玲花さん(7歳)は「会場にお花がたくさんあってきれいでした。また来たいです」と話してくれました。
閉会後も余韻を楽しむように、ほとんどの参加者がパーク内のアトラクションを楽しんでいました。参加した関係者は、「子供たちの参加も多く、夏休みの良い思い出や自由研究にもなったのでは」と手応えを話していました。
今回の乗馬や駆除の体験から、生物の多様性や自然環境を保全する大切さについて考えるきっかけとなり、常日頃の身近な自然環境を自発的に守ろうとする意識が高まりました。ふるさとの自然を守る大切さを見つめ直すことのできるクリーン北海道プロジェクト。今後の取り組みにもご期待ください。
◆主 催:ノーザンホースパーク
◆後 援:北海道新聞社
自然に触れ、環境の大切さを学ぶクリーン北海道プロジェクト。12年目の今年も道内各所で計7回の活動を行います。第1弾は旭川市で開催された、動物との触れ合いを通し自然を守る大切さを学ぶ体験の様子を紹介します。
開催日の6月17日は、午前は薄曇りながら午後にはやや日差しの強い晴天に。普段なかなかできない乗馬体験ができることもあり、会場には受け付け開始前からたくさんの参加者が集合。夫婦や親子連れ、友人同士や個人など約150名が参加しました。
道内第2位の人口を有する旭川市ですが、大雪山も近く多くの自然が身近にあります。 今回の会場は、市内の花咲スポーツ公園内にあるあさひかわ乗馬クラブの馬場。清掃活動などの自然保護活動と動物の生態はとても密接な関係にあります。動物たちの生育環境を守る意識を高めるためにも、まずは花咲スポーツ公園内の清掃活動からスタートしました。
全員で清掃活動を行い、30ℓの袋6袋分のごみを収集しました。清掃後は待ちに待った乗馬体験です。乗馬の後も参加者は敷地内の動物たちとの触れ合いを楽しみ、乗馬体験の余韻に浸っているようでした。
親子で参加の宗隆阿留那さん(33歳)は「子ども2人を連れて1人で来たので不安でしたが、皆さんに温かく迎えていただきました。子どもたちは初めて馬を見たのでとてもうれしかったみたいです。待っている間もウサギに餌をあげたり、いろいろな動物を見ることができて楽しそうでした。上の子が1人で馬に乗れたことにすごく感動しました。参加できて本当によかったです」と話しました。
動物に餌をあげたり馬に乗れたり、とても楽しい1日になりました。学校や家の周りのごみも拾ってきれいな旭川にしたいと思います」と参加した小学生男子は話します。 今回の清掃活動によって、参加者たちは、常日頃の身近な自然環境を自発的に守ろうとする意識が高まった様子。動物たちとの触れ合いを通じて、生物の多様性や自然環境を保全する大切さも学ぶことができました。
参加者にとって、今後の日々の暮らしで自然や動物との向き合い方が変わるきっかけの1日になったかもしれません。
◆主 催:あさひかわ乗馬クラブ
◆後 援:北海道新聞旭川支社