どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
11年間で約10.1万人もの方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
大分合同新聞社
大分市馬場の磯崎海岸で10月28日、TOYOTA SOCIAL FES‼が開かれました。かつて磯崎海岸は、アカウミガメの産卵地として知られていましたが、2013年以降、産卵が確認されていません。ウミガメが再びこの場所に戻ってくることを願って、県内の学生や地元住民ら110人が協力し、ウミガメが産卵しやすい環境づくりに取り組みました。
活動前のミニ講義では、NPO法人おおいた環境保全フォーラムの内田桂理事長がウミガメの生態について説明。「子ガメに標識を付けて放流調査しているが、どこで産卵してどこで生活しているか、まだまだ分からないことがたくさんある」と話しました。
大分県立芸術文化短期大学の綾部誠准教授と学生は、別府湾を回遊する海洋プラスチックゴミについて解説。「漂流と漂着を繰り返している古いゴミがある。マイクロプラスチックになったら回収が難しいので、早く回収することが大事」と話しました。参加者はNBU日本文理大学生の指導の下、ペットボトルキャップを使ってアート制作に挑戦。その後ビーチに移動し、漂着ゴミを拾ったり、ウミガメが産卵しやすいように人工の光を遮るクロマツ林を整備したりしました。
参加した芸文短大2年の冨山菜々さんは「漂着ゴミの種類は海岸ごとに異なる。ウミガメのためにゴミを減らしたい」、NBU2年の佐藤凜太朗さんは「たくさんの人と協力して活動できた。ウミガメがやってくる海岸になるといい」と感想を述べました。
今回のフェスに参加したのは大学生や高校生、小学生、地元住民、企業の社員など。年齢も職業も異なるさまざまな人々が集まり、「磯崎海岸をウミガメの古里にしよう」という共通の目標に向かって活動しました。
ペットボトルキャップを使い、全員で作ったアート作品のモチーフはウミガメ。いつか磯崎海岸に戻ってきてほしいという思いを込めています。今回の活動を通じて、一人一人が環境保全への意識を高めました。地域の未来を守る地道な活動を、これからも続けていきましょう。
◆主 催:大分合同新聞社
◆共 催:NPO法人おおいた環境保全フォーラム、NBU日本文理大学
◆協 力:馬場区自治会